6月13日(日)浜松アクト中ホールにて、第32回定期演奏会が開催されましたので、その報告をさせていただきます。 ご存じのとおり、このコロナ禍の中、演奏会を開くまでには、有形無形の困難が数多くありましたが、 団員の強い意志と、アクト中ホール他の絶大な支援のもと、無事に開催することができましたので、 コロナ対策を含め、レポートしたいと思います。

新型コロナウィルス感染対策

練習時の対策
 通常毎週水曜日18時30分から21時15分まで、県居協働センターのホール(浜松市中区)で練習を実施。
‣少しでも体調が悪い人には無理して練習せずに欠席するように奨励。
・会場入口に専用の消毒液を設置し、入室時に全員の手指の消毒を実施。
・入室時に全員の検温を実施
・全員マスクを常時着用して発声を実施。
・練習会場の対角線の窓3か所以上を、常に開放して空気の対流を促した。
  (冬の寒い時期でも暖房を稼働しながら窓は常時開放、その為窓の近くの人は ジャンパー、コート、ホッカイロを着用で対処した)
・会場内の換気扇は常時運転を確認。
・歌い手の座席の前後は2M、横は1,5M以上離れて設置、飛沫が届かない間隔とした。
  (指揮者・ピアニストと、歌い手との距離はおおむね5M程度)
・練習は30分毎5分間休憩をし、中間で15分休憩、その都度会場内の入り口2か所も開放。
・休憩時はなるべくしゃべらず、静かに過ごすよう徹底した。
・当日の出席者の名簿を管理し、万が一の場合に備える。
・役員間等の打ち合わせはZOOMを使用して、各自宅での会議に変更。
    以上が全日本合唱連盟のガイドラインを参考に実施した対策です。

練習時の感染対策で最も厳しかったのが、冬の寒い夜でも、換気を促すために窓を開放したので、
とても寒かったことです。窓に近いメンバーはさぞかし寒かったと思います。
練習が終わって協働センターの練習ホールからロビーにでると、とても暖かかったことを思い出します。
普通なら逆ですよね。

そして、演奏会の14日前からは、全員に健康状態チェック表に記入を義務付けしました。
さて、ここからは演奏会当日のレポートになります。
8時45分に集合 9時から山台組み係、ロビー設営係、座席シート係の3グループに分かれて仕事を開始しました。
今回の山台は、コロナ対策でメンバーとメンバーの距離を大きく取る必要があるため、大きなサイズを使いました。
ロビーにおいては、検温の実施など、数々のコロナ対策がありますので、いかにしてスムースな導線を築くかなどを留意しました。
座席の準備では、間隔を空けてお座りいただくため、遠州綿紬の生地を、市松模様になる感じで座席にかけました。
これらの仕事を30分ほどでテキパキとこなし、楽屋ラウンジにて、スクワットや柔軟体操で体をほぐし、声出しをしてのどの調子を整えます。
ひととおりのルーティーンを済ませたら、リハーサルになります。 リハーサルでは、曲の細部確認はもちろんですが、出入りや、立ち位置などの確認も重要な作業です。
みなさん集中していますので、微調整はありますが、大体一発で仕上げます。

なお、マスクは3月に開催した浜松交響楽団の演奏会で演奏したタンホイザーでも着用したカワイのコーラスマスクが、浜松合唱団のオフィシャルになっています。

リハーサルを滞りなく終了したのちに、昼食を済ませ、本番開始まで、しばしゆったりとします。




さてここで、演奏会のプログラムをご紹介します。

■ 第1ステージは、アラカルト・ステージ ~今私たちが歌いたい歌~
指揮:玉川昌幸 ピアノ:戸塚勢津子
  • ぜんぶ
  • 虹と雪のバラード
  • 栄光の架橋
  • 風が吹いている
  • 群青
以上の5曲を演奏しました。

曲間で団員によるMCを入れたり、風が吹いているでは、それこそ風が吹いている雰囲気で、色とりどりのリボンをふったりしました。



■ 第2ステージは、ベートーヴェン生誕250年
  • Kirie ~ピアノソナタ第14番「月光」第1楽章の主題による合唱~ 
    指揮:玉川昌幸 ピアノ:戸塚勢津子
youtubeにアップしました。ぜひご視聴ください



第3ステージは 南北アメリカの現代合唱曲 
指揮:岸 信介
                   
  • Ave verum Corpus 作曲:Ariel Quntana
  • O vos omnes 作曲:Cesar Alejandro Carrillo
  • Laudate Sominum 作曲:Nancy Hill Cobb



■ 第4ステージは 混声合唱組曲「美しきためいき」より (舫の会委嘱作品・試演)
作詩:サトウハチロー 作曲:山下祐加    指揮:岸 信介 ピアノ:戸塚勢津子
賛助出演:浜松少年少女合唱団

    1.風よしずかに
    3.こんな咲きかたもわるくない
    5.美しきためいき
    6.この手はこの手は何をする


    「美しきためいき」は、2021年11月7日(日)、すみだトリフォニーホール・大ホールにおいて開催されます舫の会第13回演奏会にて、全曲が披露されます。
    詳しくは舫の会ホームページ http://www.moyainokai-chorus.com/をご覧ください。

    また、賛助出演してくださった浜松少年少女合唱団さんは、8月9日(月・祝)アクトシティ浜松中ホールにて第21回定期演奏会を開催します! こちらも詳細はhttps://www.facebook.com/HamamatsuKC/をご覧ください。

    そして最後になりましたが、今回多くの方々をお手伝いとして派遣してくださった浜松フラウエンコールさんは、来年に演奏会を予定しているそうです。



    以上、とりとめのない、だらだら日記的なレポートになってしまいましたが、なにはともあれ、コロナ禍の中、アクトのホールで歌うことが出来て、とても感動的な演奏会となりました。
    いつもの演奏会であれば、終了後は打ち上げに繰り出すところですが、今回は楽屋ラウンジで、指揮の岸先生のご挨拶を拝聴して、解散となりました。
    今回、打ち上げはなしでしたが、家からzoomでつながって、宅飲みしながらの反省会があったことも、逆に新鮮でよかったです。
    まだまだコロナの心配は続きますが、早くマスクを外して、思いっきり声を前に出せる日がくることを願っています。

    ちなみに次回の浜松合唱団33回定期演奏会は、2022年6月12日(日)に予定されています。ご期待ください。