第29回定期演奏会にご来場ありがとうございました!
6月11日(日)、第29回定期演奏会が開催されました。
今回は、創立30周年のメモリアルイヤーに開催され、例年とは違う特別な気持ちで作り上げられました演奏会となりました。
第1ステージは“21世紀の宗教合唱曲集”と称して、すべて21世紀に作曲された新しい曲を演奏しました。とても雰囲気、気分の良い曲が多く、歌っていて気持ちが高揚させられる曲たちでした。
第2ステージは、“九ちゃんが歌ったうた”と称して、国民的歌手だった坂本九さんの持ち歌を演奏しました。このステージでは、創立30周年を記念して一般公募した特別団員の方々と共に演奏しました。
はじめて合唱をする人、昔歌っていたけど忙しくて歌えない人、九ちゃんの曲が好きな人、アクトのステージに立ってみたい人など様々な方が参加してくださいました。本番では、総勢63名の演奏となり、坂本九さんの曲の楽しさも優しさもよく表現できたかなと思います。
最終ステージは、山下祐加先生が立原道造の詩で作曲された混声合唱組曲、"燕の歌"を演奏しました。当団指揮者の岸信介先生が主催する第12回舫の会で初演されました。当日には、山下祐加先生がお忙しい中ご来場になられ、私たちの演奏を聴いてくださいました。
浜松合唱団は、舫の会からこの組曲を演奏させていただき、コンクール関東大会においても自由曲として演奏し、そしてこの今回の定期演奏会で、この組曲を演奏する最後の機会となりました。浜松合唱団のこの1年振り返ると、常に“燕の歌”と共にあった1年であり、燕の歌を演奏している間には、この1年の合唱生活が走馬灯のように流れていくような感覚になりました。
また、私はこの組曲の中にあると、いつも、いつのまにか山下先生の曲に乗せられて、立原道造の思案の旅に心が放り出されてしまうような、そんな不思議な気分になります。聴いてくださった方々にも同じような体験を感じていただけたら嬉しいなと思います。
さて、今回の定演を終えて、浜松合唱団の活動は一区切りです。これからは、8月のコンクール、来年6月の定期演奏会に向けて、再び動き出すことになります。今年ご来場になられた方も、そうでない方も、次の定期演奏会での演奏を楽しみにしていただけると幸いです。
また、この記事を担当させていただいた私、トシは就職のために浜松を離れることとなり、今回の定演をもって浜松合唱団を卒業することになりました。
大学3年生の時、やりたかったことをやろうと、合唱未経験のまま、合唱の世界に飛び込みました。最初は「浜松 合唱」で検索して、トップに出てきたからという理由で見学させていただいた浜松合唱団でしたが、楽しく温かい雰囲気の中にも、真剣に曲と向き合う心地よい緊張感が感じられて、この雰囲気の中で演奏したい!浜松合唱団のもつ演奏の雰囲気を支えられるくらい上手になりたい!という気持ちになったのを今も覚えています。
それからは、色んな方に支えていただきながら、右も左もわからぬままに、未経験の自分にはもったいないような素晴らしい経験をたくさんさせていただきました。その過程で、歌うことを好きになりながら、合唱の世界も好きになり、浜松合唱団もとっても好きになりました。おかげさまで、自分の歌もそこそこ上達し、いまでは合唱のない生活は考えられなくなってしまいました。これからは浜松を離れ、地元に帰ることになりますが、どこにいても歌い続けていきたいと思います。
浜松合唱団では、私たちと一緒に歌ってくださる方を随時募集しています。演奏会に来てくださったあなたも、合唱したことないから…というあなたも、まだ学生だから一般の合唱団に入るのは…というあなたも、忙しさが一段落してまた歌いたいな…というあなたも、いつでも見学にいらしてくださいね。浜松合唱団では、温かくも素晴らしい技術を持った皆さんが、あなたをお待ちしています。
それでは、皆々様にありがとうの花束を。
(トシ)
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