MISA (無伴奏のための)

<第24回 浜松合唱団 定期演奏会 演奏曲紹介>

Ⅰ.MISA (無伴奏のための)   Ryan Cayabyab 作曲

 フィリピンの作曲家、カヤビャブの作品は、平成9年・全日本合唱コンクールにおいて、大久保混声合唱団がこのミサの中の「グロリア」を歌い金賞に導いてから、日本でも知られるようになった。これまでのミサ曲のイメージを覆すようなこの作品は、リズム、旋律、ハーモニーと、どの要素をとっても挑戦的でスリリング、かなり高度なテクニックを要求される。また構成も、ソロからダブルコーラスまでと幅が広い。さらにグレゴリオ聖歌風の旋律が顔を出すかと思えば、いきなり土着性の強い旋律が吹き出したりと、多彩である。私たちがどこまでこのスケールの大きいミサを表現できるか、お楽しみいただければ幸いです。
(第24回 浜松合唱団定期演奏会 チラシ裏面より)


 浜松合唱団はこのミサの中の「グロリア」を昨年の合唱コンクールで自由曲で歌いました。浜松合唱団では過去にもミサ曲を歌っていますが、この曲は一味違います。アジア全体に共通した雰囲気を持つ部分もあり、西アジア地域発祥のキリスト教の初期の祈りは、もしかしたらこんな雰囲気もあったのかもしれないとすこし想像してしまいます。

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